シャタバリの栽培と使い方──種まきから3年越しの収穫まで

シャタバリの栽培と使い方──種まきから3年越しの収穫まで

女性のためのハーブとして知られるシャタバリですが、主に使われるのはその「根」の部分です。

若い根っこは生で食べると、まるで二十日大根のようなシャキシャキとした食感でおいしくいただけます。一方で、大きく育った根には芯が入るため、そのまま食べるのには向きません。基本的には根を縦に割って芯を抜き、乾燥させて粉末にして利用するのが主な使い方です。

今回は、そんなシャタバリの成長のプロセスと、栽培のリアルな現場をご紹介します。


1. 発芽の難しさと「種」の確保

シャタバリの種は、かつては海外から取り寄せることができましたが、現在では入手が非常に難しくなっています。

さらに、苦労して手に入れてもお湯に一晩浸してから蒔くなど工夫が必要で、発芽率は0〜20%弱と非常に低いのが難点でした。そのため、最初はなかなか株を増やすことができませんでした。

種を蒔いてから発芽までは、約2週間から1ヶ月ほどかかります。


2. 地下でじっくり育つ1年目〜2年目

発芽して間もない苗の地上部はなかなか大きくなりませんが、土の中では少しずつ根っこが膨らんでいきます。

1年が経過しても地上部は控えめですが、地下の根は着実に成長しています。2年目を迎えると蔓(つる)もしっかり伸び、甘くとても良い香りがする花をたくさん咲かせてくれるようになります。

ただし、シャタバリは鋭い刺(トゲ)を持つ蔓植物。草取りなどの手入れをする際は、手に刺さらないようかなりの注意が必要です。


3. 自家採種と待ちに待った収穫(3年目以降)

3年目に入ると種の付きが格段に良くなり、ようやく種を自家採種して栽培サイクルを回せるようになります。

そして、3年以上経過すると土の中の根が十分に充実し、いよいよ収穫の時期を迎えます。

しかし、足かけ3年も畑に植えっぱなしにする栽培には、特有の苦労もあります。

特に年中雑草が生い茂る環境では、3年の間にススキや木まで生えてきてしまい、畑の管理が一苦労です。さらに、鋭いトゲが生い茂るシャタバリの株元は雑草だけを抜き取るのが至難の業。そのトゲのおかげで大型の生き物が来ない安全な場所だと知ってか知らずか、毎年のようにスズメバチが巣を作ってしまうというハプニングも起こります。

まだまだ栽培には試行錯誤と工夫が必要ですが、3年の歳月をかけてじっくり育てるからこそ、質の良い根が収穫できるのです。

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