日本のウコンは本当はウコンではなかった?というお話

日本のウコンは本当はウコンではなかった?というお話

最近、ウコンにはまっています。
ウコンの世界は奥が深いです。
いろいろ調べていて、おもしろい発見があるのですが、
今日はその中から、日本ではあまり知られていない、ウコンの秘密を書いてみたいと思います。
たとえば、日本でウコンと呼ばれているものは、中国医学で鬱金(うこん)と呼ばれているものとは違います。
お酒を飲んだ後にウコンが良いというのは中国医学でいうところの鬱金だから、日本でいうウコンは、お酒のあとに飲むには、作用的には確かに効くけど、もしかしたら、肝臓に負担がかかっちゃうかもしれないというのは、あまり知られていない話ですよね。
先月、アーユルヴェーダライフさんのコラムに春ウコンのお話しを書かせていただきました。https://www.ayurvedalife.jp/ayurveda_herb_003.aspx
その中で、日本では春ウコン=キョウオウ(姜黄)で、秋ウコン=鬱金だけど、中国医学では名前が入れ替わるということに触れました。
実はもっとややこしいので、とりあえず、名前が違うということを覚えておきましょうと。
今日は、そのことについてもうちょっと深く書いてみましょう。
つまり、こういうことです。
日本では
春ウコン =キョウオウ(姜黄)
秋ウコン =ウコン(鬱金)
で、その根茎を使いますが、


中医学では
春ウコン & 秋ウコン の根茎= (姜黄)キョウオウ。
秋ウコン& 春ウコン&紫ウコンの塊根(かいこん) =ウコン(鬱金、郁金、玉金)です。
つまり日本ではウコンとキョウオウは植物の種類の違いですが、中医学では使用する部位の違いです。
写真で「キョウオウ」と書かれている部分が根茎、ウコンと書かれている部分が塊根です。

「いわゆるウコン」の写真には、この塊根(ウコン)って、あまり載っていないから知らない人も多いと思いますが、
地面から掘り出したときにはこのような栄養根=紡錘根=塊根(ウコン)がぶらぶらとぶら下がっています。
塊根は中国では 郁金・鬱金・玉金 などと呼ばれて使われていますが、日本ではほとんど流通していないし、多くの場合、そのまま畑に捨てられてしまいます。
それに、日本では秋ウコンの根茎の部分が鬱金とよばれていて紛らわしいので、玉金と呼ばれることが多いです。
中国医学では玉金も根茎も、いずれも作用はほぼ同じで、胆汁分泌促進作用があり、精油には胆道結石を治す作用があるといわれているようです。

抗菌作用が強い芳香性健胃、利胆、止血、通経、駆おけつ薬として肝炎、胆道炎、胆石症カタル性黄疸、胃炎、月経不順、吐血、鼻血、血尿に内服するとありますが、
ウコン(塊根)はとくに おけつを取り去る効果が強いので、てんかん、止血、鼻血、血尿、月経過多などに内服するそうです。

そして、一番の違いはキョウオウ(根茎)は温性 で、ウコン(塊根)は寒性になりますから体に熱があるときに使うべきはウコン(塊根)で、体が冷えてる時に使うべきは、キョウオウ(日本でいうウコン)なわけです。
ですから、お酒を飲んだら肝に熱がこもるから、本来は寒性のウコンで熱を下げて血の巡りをよくして、毒素を排泄するのですが、でも、そういうときに温性のキョウオウ(日本でいうウコン)を使ったら、余計に熱が肝臓にこもってしまうので、肝臓が弱ってきている人には大きなダメージになりかねないかも?ということになります。

アーユルヴェーダでもターメリック(根茎)は非常に素晴らしい薬効を果たしていますが、薬力源は熱性で使用を控える状態としてピッタ過剰状態があげられていますから、お酒を飲んだ後にウコン(ターメリック)というのは負担が大きいかもしれません。

お酒を飲む前にキョウオウ(根茎)=ターメリックを飲んで肝機能を高めて置くのはよいと思いますから、お酒対策のための「ウコンの○○」は飲む前にして、二日酔いなどには、ウコン(玉金)塊根をのんで、毒素を排出するのが、良いのではないかと私は思います。

お酒の前後のロジックの整理

  • 飲む前(予防): 姜黄(根茎/温性)で代謝や消化力(アーユルヴェーダでいうアグニ)を高め、消化・代謝に備える。

  • 飲んだ後・二日酔い(ケア): 玉金/鬱金(塊根/寒性)で、酒毒によって生じた「肝熱・湿熱」を冷まし、胆汁分泌を促して毒素を排泄する。

玉金は、うちでは、水玉ちゃんと読んでいて、主に漬物としていただいています♪
苦みが薄いのでちょっと味をつければ、いろんな使い方もできると思います。
秋ウコンの玉金を広玉金、春ウコンやガジュツの玉金を川玉金と呼んで分けることもあります。川玉金はカンファーを含んでいるので、食べるのにはちょっと薬っぽいですが、その分、体によさそうな感じは満載ですw。 

広玉金は、苦みが薄いから、いろんな用途に使えると思います。沖縄でも、ほとんど捨てられてしまっているとおもいますが、ウコンを育てるとかなりたくさんできるので、見直してみてもよいかもしれないとおもいます。
・・・今更かもしれませんが、玉金は ぎょくきん と読みます。

 

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