センシンレン その11

苦みの効果


アーユルヴェーダなどの伝統的医学では味の性質について詳細な記述があります。


味はサンスクリットでは「ラサ」と呼ばれ、それは「味」と「感情」の両方を意味するそうです。味によって特定の感情が刺激されることは中医学でも言われています。

アーユルヴェーダでは苦味は、すべての味の中で最も効果の高いものとみなされています。


そのため、少量で、すべての味を正常に戻し、大食を減らすと考えられています。

苦味は 主に「風」と「空」のエネルギーが強く、ヴァータを増やしピッタとカパを減らします。

ですから、今までのシリーズでみてきたようなカパ性疾患・ピッタ性の疾患に対して体が治るように導くことができます。

苦味をとることは消化を促し、食欲を正常に戻し、消化を改善し、消化管の炎症を抑え(パーチャカピッタを改善)、解毒作用をもたらします。(ランジャカピッタを改善)

苦味を持つハーブはピッタ性疾患の特徴でもある炎症を抑え、皮膚疾患や発熱の治療に役立ちます。(ブラージャカピッタ)


また、(サーダカピッタ)やラクタダートゥーに働きかけ、心臓疾患や血液の病気の予防・改善に効果をもたらします。

苦味はまた、カパを減らしますので、脂肪・汗・粘液を減らして、肌に張りを持たせ、体重を減らし過剰な水分やその他の要素を体から排出するのを助けます。

感情面では変化を求める気持ちが強くなり、新しい試みをしたくなります。

日本の四季では春にはカパが自然と増えてきます。 なので、カパの特徴である重い感じや、ゆっくりした性質によって春にはなんとなく けだるい感じがします。

また、カパ性の疾患である胸部の疾患やアレルギーなども出やすくなります。
なので、春には山菜などの苦味をとるというのが日本の伝統的な食生活の中に知恵として含まれていました。

センシンレンは、これらの効果を有する「苦味」の王様と呼ばれているわけですから、その効果はずば抜けているわけです。

ただし、繰り返しになりますが、苦味は効果が高いので、そんなに量をとる必要はありません。逆にヴァータのエネルギーを増やしすぎてしまって、体のバランスを崩します。


ほどほどにしましょう。

アーユルヴェーダでは3つのエネルギーのバランスを大切にします。もっと詳しく知りたい方は、こちらの書籍が、とても分かりやすくお勧めです。
 

アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ──食事で変わる心と体

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