石垣島産 沖縄ハーブ
月桃(ゲットウ)
シェルジンジャー・サンニン ── 沖縄の恵み
別名・各地での呼び名
アーユルヴェーダで見る月桃の性質(ラサパンチャカ)
※アーユルヴェーダでは主に根茎を使うようです。
月桃(根茎)
根茎はヴァータ・カファを和らげ、菌による皮膚病、疝痛、消化不良、鼓腸、炎症を和らげる。
月桃(葉)― 現代的知見と五感からの評価
アーユルヴェーダの古典書の時代にはインドでは月桃の葉を使う文化はなかったため古典書への記載はありません。現在分かっている効果と五感からの情報で判断すると、その薬理は以下のようになります。
軽・鋭さで巡りを開き、やや油性で神経を落ち着かせる
ヴィールヤ(効力)温性 ― 冷え・湿気・滞りを飛ばし、消化力(Agni)を優しく高める
ヴィパーカ(代謝後の効果)辛味(Katu) 代謝を刺激し、カファ(Kapha)を鎮めます。
カルマ(作用)抗炎症・抗菌・気血の巡り改善(Vyana Vayu の調整)・ストレス緩和(香気による Manovaha Srotas 調整)・呼吸器の通りを良くする(Pranavaha Srotas の調整)
現代医学による試験結果例
月桃の持つ可能性については、近年さまざまな研究が行われています。
「月桃」の名前の由来と種(タネ)
「月桃」という名前は台湾での現地名が由来とされています。沖縄では「サンニン」と呼ばれますが、これは似たショウガ科の生薬「砂仁(シャジン)」に由来するという説があります。月桃の種子も健胃に良いとされ、かつては仁丹の原料としても用いられていました。種子を日干しで乾燥させたものは、生薬名で『白手伊豆縮砂(シラテイズシュクシャ)』または『大草ずく(ダイソウズク)』と呼ばれ、粉末状にして使用されてきた歴史があります。
月桃の姿と育て方
沖縄では草丈1〜3メートルほどに大きく成長します。日陰ではゆったりと大きく、日向や風の強い場所ではコンパクトに育ちます。艶のある綺麗な葉は笹に似ており、爽やかな香りと防虫・抗菌作用を持っています。沖縄ではムーチー(餅)やご飯を包む伝統料理に欠かせません。開花時期は4月〜7月頃で、白地にピンクや黄色の可愛らしく美しい花を和らせます。
育て方のコツ
- 肥沃で排水性のよい土壌を好みます。
- 赤玉土(小粒)を入れたトレイに種をまき、3cmほどに育ったら個別にポットへ移植します。
- 2年目以降に花を咲かせます(寒冷地ではもう少し時間がかかります)。観葉植物としても非常に美しく楽しめます。
- 小さいうちは根の周りの土を落とし、水苔で包んで「苔玉」にアレンジするのもインテリアとしておすすめです。
環境を守る植物としての活用法
沖縄では、雨によって流出しやすい赤土(マージ)の流出防止対策として、月桃が石垣島をはじめ各地で積極的に植栽されています。優れた根張りで地表面を保護し、風害・潮害を防ぐ防風・防潮林としても役立っています。雨によって流された赤土は沿岸海域を汚染し、さんご礁や漁獲量に悪影響を及ぼすだけではなく、観光イメージを損なうなど憂慮されています。その対策に月桃が活かされています。
多彩な副産物の利用
- 月桃紙・民芸品:茎の繊維を利用した和紙(月桃紙)や、円座などの敷物・民芸品に加工されます。
- 精油(エッセンシャルオイル):シネオール、β-ピネン、α-カリオフィレン、パルミチン酸などの成分を含み、強い清涼感と抗菌・防腐・消臭効果を発揮します。食中毒菌及び腐敗細菌に対する生育抑制効果が強いことでも知られています。
- 畳・建築資材:防虫シートやボード、農畜産用の資材など、沖縄の地域資源として幅広く商品化されています。
- 飼料・肥料:葉の蒸留残渣はタンパク質が豊富で、家畜飼料や有機肥料としての活用研究が進められています。
- 消臭効果:悪臭成分であるメチルメルカプタンやトリメチルアミンに対し、緑茶抽出物とほぼ同等の消臭効果が認められています。
月桃の効果・効能
- アトピー性皮膚炎、ニキビその他皮膚障害、かゆみ改善
- 肌の美白効果、シミ、小ジワの回復作用、抗酸化作用
- 肌内のヒアルロン酸、コンドロイチン等を活性化し保湿機能を高める
- 血圧降下作用、血糖値降下作用、利尿作用
- 動脈硬化、脳梗塞、脳血栓、心筋梗塞の薬効で知られ、明治薬科大教授らが血栓予防成分を発見しています。
- 黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ及び大腸菌等抑制作用、食中毒菌の抑制作用。大腸菌O157の発生を完全に抑制する効果もわかってきました。
- ピシウム菌に対する抗菌活性
(もだま工房の月桃茶に以上の効果効能を保証するものではありません。一般に月桃はそのように言われていることを紹介するものです。)
月桃の成分とその作用
- ゲットウポリフェノール月桃に含まれるポリフェノールは、赤ワインの34倍といわれています。老化防止、ガン抑制、脂肪吸収の抑制作用があると考えられています。(研究ベースで抗腫瘍効果や抑制作用の可能性が示唆)
- 食物繊維・ミネラル類カルシウム、マグネシウム、鉄分などの現代人に不足しがちなミネラルが豊富です。
- 脂肪酸類リノール酸、オレイン酸、リノレン酸を含みます。リノール酸は脂肪の分解を促し、分解した脂肪を燃やします。
- 約14種類のアミノ酸バランスよく含まれています。
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美肌・コンディショニング成分コラゲナーゼ阻害作用(コラーゲン分解酵素を抑制)、ヒアルロニダーゼ阻害作用(保湿機能を高めアレルギーを抑制)、チロシナーゼ阻害作用(美白作用、肌の変色防止)に関わる研究が行われています。
BMC Complementary Medicine -
抗糖尿病効果へのアプローチ糖化最終産物の形成阻害を介して抗糖尿病効果を示している。
Food Chemistry / ScienceDirect