石垣島産 アーユルヴェーダハーブ
レモングラス
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さわやかに香る万能ハーブ
レモングラス(Cymbopogon citratus)はスリランカと南インド原産(諸説あり)で、現在はアジア・アメリカの熱帯地域で広く栽培されているイネ科の多年草です。
香料・香味料としてだけでなく、民間療法では鎮痙・降圧・鎮痛・抗菌・抗炎症など多くの用途で伝統的に利用されてきました。
アーユルヴェーダでも重要な熱帯性ハーブであり、特に消化器・呼吸器・代謝系・皮膚・女性の生殖器系に対する作用が重視されています。
1. レモングラスの種類と特徴
一般的に「レモングラス」と呼ばれるものは主に2種類です。
● 西インド型(Cymbopogon citratus)
背丈は約1mと比較的低い。茎は白みを帯び柔らかく、料理やハーブティーに向く。香りはマイルド。寒さに比較的強く、日本本州でも根が越冬する。日本で流通する多くがこのタイプ。
● 東インド型(Cymbopogon flexuosus)
沖縄で多く栽培。茎が赤みを帯び、成長すると節ができ、2m以上に育つ。香り成分(citral)が多く、精油用途に向く。寒さに弱く本州では屋外越冬不可。長期保存に向き、アロマテラピーではこちらが主流。
食品・内服には西インド型、精油・外用には東インド型が使われる傾向があります。
2. アーユルヴェーダにおけるレモングラス
学名:Cymbopogon citratus アーユルヴェーダ名:プ・トゥルナ(Pruturna)
ラサ(味)
カトゥ(辛)・ティクタ(苦)・アムラ(酸)
グナ(性質)
ラグー(軽性)・ティクシュナ(鋭性)・ルクシャ(乾燥性)
ヴィールヤ(薬力)
シータ(冷性)※温性とする文献も
ドーシャへの作用
ピッタ・カパを減らす・過剰摂取でV↑
スロータスへの作用
消化器・呼吸器・女性生殖器系・尿・汗の排泄系
3. 作用と効能
以下は、伝統的利用+現代医学的研究(in vitro・動物・小規模ヒト試験)を統合した内容です。エビデンスレベルが異なるため、必要に応じて注記しています。
3-1. 消化機能の改善(伝統+実験的根拠)
レモングラスは冷性のエネルギーを持ち、ピッタを悪化させずにアグニを整えます。アーマパーチャナ(毒素除去)とディーパナ(食欲増進)の作用があり、胃の不快感・胃痛・吐き気・膨満感・腸ガス・便秘・下痢(葉粉末)など、消化に関する幅広い症状に伝統的に用いられます。
アパーナヴァータとサマーナヴァータを調整するので膨満、腸ガス・便秘に起因するようなおなかの痛みにも有効です。葉の粉は下痢にも有効で、粉末を水で小さじ1~2杯、1日2回飲むと良いそうです。
海外では腸の動きを整えるハーブパウダーとして市販されており、「有毒廃棄物の除去を促進する」と説明されることが多いです。
3-2. コレステロール低下作用(実験的根拠)
レモングラスは、血管内の脂質蓄積を抑制し動脈硬化の予防、腸からのコレステロールの吸収を抑制することなどが示唆されています。動物実験では用量依存的なコレステロール低下作用が確認されています。
3-3. 血圧を下げる(小規模ヒト試験あり)
レモングラスはカリウムを多く含み、利尿作用によって血圧を下げる可能性があります。
2012年の観察研究では、レモングラスティーを飲んだ男性で収縮期血圧が軽度低下し、心拍数が低下しました。血液循環改善により、肝臓の浄化、皮膚の血流改善、脂性肌・ニキビ・湿疹の改善なども期待されます。
3-4. 血糖調整(実験的根拠)
レモングラスはインスリン作用を助け、血糖値を下げる可能性が示唆されています。(糖尿病薬との併用は注意が必要です。)
3-5. 抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用(強い実験的根拠)
レモングラス精油は、抗菌・抗真菌・抗ウイルス・免疫調整など多くの作用を示します。また口腔内の感染症や虫歯にもよいとされ、歯磨き粉などにもその成分が入っていたりします。
2012年の in vitro 試験では、虫歯原因菌(ミュータンス連鎖球菌)に対して強い抗菌力が確認されました。レモングラス自生地域では、茎を噛んで口腔衛生に使う習慣があります。
呼吸器系への作用から、風邪・咳・インフルエンザなどにも伝統的に用いられます。
🌿 アーユルヴェーダの代表的ブレンド
レモングラス+クローブ+ウコン:痰・粘液の除去に飲まれます。
レモングラス+トゥルシ+シナモン:風邪・咳・胸部感染症の時によく使われる一般的な組み合わせです。(インドではコロナ対策としても推奨された組み合わせ)
3-6. 抗炎症・鎮痛作用(実験的根拠)
主成分 citral は抗炎症作用を持ち、関節炎などの慢性炎症の緩和に役立つ可能性があります。
また、オイゲノールはアスピリン様作用を持ち、頭痛・片頭痛・月経痛などの緩和に伝統的に用いられます。また、気分・睡眠・食欲・認知機能のバランスを調整するのにも役立ちます。
3-7. 抗酸化作用(強い実験的根拠)
レモングラスにはクロロゲン酸・イソオリエンチン・スウェルチアポポニンなどの抗酸化物質が含まれ、フリーラジカル除去により細胞の保護作用が期待されます。
3-8. 抗がん作用の可能性(in vitro のみ)
シトラール(citral)は複数のがん細胞株でアポトーシス誘導作用を示します。ただし臨床的効果は未確立であり、化学療法・放射線療法の補助として使う場合は必ず腫瘍専門医の指導が必要です。
💬 胃がん・ピロリ菌との関係(仮説)
東アジアにいるピロリ菌は病原性が強く、日本人や韓国、中国では、胃がんの発症率が高いです。それなのに、タイやインドではピロリ菌は病原性が低く、胃がんの発症率も人口10万人当たりで日本の1/10ほどだといわれています。
それは、こぶミカンやレモングラスを使った料理を多くとることに理由があるという話でした。一つには消化機能を正常に保つ力によって胃粘膜も正常に保たれること、さらに、胃がんの主原因の一つであるピロリ菌に対しても、何らかの作用を持っているのかもしれないと思われています。なぜ、そうなのかは、わかっていませんが、食べもので体内の細菌叢は変化するので、もしかしたらレモングラスを含むスパイス使いなどによって、腸内細菌叢が変化した結果なのかもしれません。これは、全くの憶測ですが、タイ、インドネシア、インドなど、アーユルヴェーダ文化圏ではピロリ菌の病原性が低いことは何かこのような理由が隠されているのかもしれないと、勝手に思ってます(*^-^*)
参考:gastro-health-now.org 論文
3-9. 赤血球増加(小規模ヒト試験)
2015年の研究結果は、レモングラスティーを毎日30日間飲むと、ヘモグロビン濃度、および体内の赤血球数が増加する可能性があることを示唆しています。
4. 安全性と禁忌
⚠️ 以下の場合は注意が必要です
食品・お茶としての使用量では一般的に安全とされます。ただし以下の場合は注意が必要です。
イネ科アレルギー・妊娠中・利尿薬使用中・心拍数が低い・腎疾患・化学療法中・糖尿病薬使用中(血糖低下作用のため)
5. 現代医学的研究の総括
以下のサイトでは現代医学的な実験によって裏付けられた治療的使用の科学的根拠が示されています。
参考:ncbi.nlm.nih.gov 論文
非常に専門的ですので、ここで示された効果だけを一覧で書き出しました。本当にいろんな実験をしていてすごいです。その根拠や実験の仕方など、興味のある方はリンク先に移動して読んでみてくださいね。
📌 実験で確認された作用一覧
- 抗アメーバ効果
- 抗菌活性
- 下痢止め活性
- 抗フィラリア活性
- 抗真菌活性
- 抗炎症作用
- 抗マラリア活動
- 抗変異原性(がん細胞の転移の予防)
- 抗マイコバクテリア活性
- 抗侵害効果
- 抗原虫活性
- 殺ダニ活動
- フリーラジカルスカベンジャーと抗酸化作用
- コレステロール低下作用(用量依存的)
- 血糖降下作用と脂質低下作用
- 殺虫活動
- 鎮静/催眠活動・抗不安作用・抗けいれん作用
⚠️ お断りとご注意
本ページの内容は効果・効能を保証するものではありません。お薬ではありませんので、体調不良の際は必ず医師にご相談ください。